社内の一体化、チームづくり

2017年10月01日

    「熟練技能は必要だが危険」~ドラッカーから~
    三人の石切り工に「何をしているのですか?」と聞くと・・・
    第一の男は、「これで暮らしを立てているのさ」と答えた。
    第二の男は、つちで打つ手を休めず、「国中でいちばん上手な石切りの仕事をしているのさ」と答えた。
    第三の男は、その目を輝かせ夢見心地で空を見あげながら「大寺院をつくっているのさ」と答えた。 
    第三の男こそ、本当に「経営管理者」といえるのはいうまでもない。
    第一の男は、仕事から何を得たいか知っており、とにかくそれを首尾よくえようとしている。彼は、一日分の公正な支払いに対し、一日分の公正な仕事をすることであろう。だが経営管理者とはいえない。また将来も経営管理者にはなれないであろう。
    問題は第二の男である。なるほど熟練技能は必要なものである。事実、いかなる組織も、その成員に対し、それぞれがもっている技能を最大限に発揮するよう要求しなければ、その組織は退廃してしまう。
    しかし、本当の意味での職人とか専門家といった人は、実際には、石を磨いたり、脚注を集めたりしているにすぎない場合でも、何か大きなことをやっているのだと気負い込んでしまう危険があるものである。熟練技能は、企業でも奨励しなければならない。しかしそれは、つねに[企業]全体のニューズとの関連の下においてでなければならない。
    (ドラッカー『マネジメント – 基本と原則 [エッセンシャル版]』目標と自己規制による管理より引用)

    ドラッカーが言うように、社内にいるベテランさんに注意しなければなりません。
    社歴も技術も浅いあなたは、熟練した技術、専門的知識、経験を持った人を頼り過ぎてはないでしょうか。
    もちろん会社にはベテランさんが必要だし、今まで会社を支えて来てくれた立役者であることは間違いありません。
    ただその人の目的が何かを確認しましょう。もし「専門性の追求、自己のやりたいことの追求、熟練技能の向上」が目的だとしたら気をつけなければなりません。
    仕事があふれるぐらいにある時代ならそれぞれが違った方向を向いていても会社として存続してこれましたが、これからの時代は、目的を共有して、目標に向かっていかなければなりません。
    経営をわかりやすく伝え、興味を持ってもらい、数値目標に向けたさまざまな施策に賛同して協力してもらわなければなりません。特にシステム思考経営で最初に取り組む「変動費削減(改善)、固定費削減(改善)」では、今までやってきたことと相反することがあるかもしれません。
    ベテランさんは、言われます。良い材料を使って、時間をかけないと満足するようなものが出来ない・・・、研究開発に時間をかけることで、専門性が上がる・・・など積み重ねたものが多いだけにそう簡単には考え方は変わりませんが、共通の目的、設定した目標に向かうことで、お客さまに役立って、儲けることを理解してもらいましょう。