一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
~シナリオづくりは、システムづくり~
智慧人の先輩経営者から教えていただいた言葉
「経営者はね、自分の生まれてきた役割を知り、受け継いでいるDNA、まわりから与えられていること、果たすべき目的を自覚し、法人という社会に貢献する役割を持つ器で、会社の目的と在り方を経営理念という言葉にすることが大事なんだ。」
大きな目的に向かって、その目的につながるよう、常に瞬間、瞬間にも目的ある思考と行動をおこなうことが必要であり、そのために目的、ビジョンまでつながるよう自分自身でシナリオをつくりことが欠かせない。
シナリオとは、計画を実現するための筋道。(goo辞書より)
ビジョンとは、将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。(goo辞書より)
それと、売上、利益は目的になるものではなく、目的達成のための条件(ドラッカー)と学びました。シナリオづくりでもそれは同じですので、目的の再確認お願いします。
シナリオには、1時間のシナリオもあれば、1年のシナリオ、10年、いや、生きているうちに到底辿りつけそうもない大きな先のシナリオもある。
ただ、先のシナリオがなければ次の瞬間のシナリオは自分で描けない、描けたとしてもそれは思いつきや、気分、目先の損得から出てきたものかもしれませんのでご注意を。
シナリオはつながる先がないと意味がない、やはりつながっていくための先にある個人の目的、会社の経営理念が、必ず必要なのですね。
例えば、1時間のシナリオ。
今から知人と会って喫茶店でお茶を飲む。
知人が、目的達成(嬉しいこと、幸せになること)に進めることに、自分の目的達成する方向が役に立つのならば、同じコトに向かって歩きはじめること がスタートするきっかけになる。これからの1時間をそのきっかけにするという目的、ビジョンにつながるシナリオづくりと実践をおこなう。
このことが互いの1年のシナリオにつながり、その先のシナリオを実現するものになっていく。
顧客との打合せも同じ。
顧客企業の目的、担当者の目的を理解把握しておくと目的達成のサポートが出来る。つまり自分が、自社、自身の価値で、相手に何が貢献できるかが、明確になり、互いが価値観を確認し、一緒に目的達成へ歩いていける関係として継続、発展していく。
そのためにも1時間の打合せに参加する前に、シナリオは必須。例えば起承転結のシナリオを描くために、テーマと1時間ののゴールを設定。打合せに 入った後、互いの目的を確認、共有し、役割分担、項目、スケジュールを合意するなかで、気づきが産まれ、進化を実感していく要素を用意し実践をおこなう。
シナリオづくりに必要なものは何なのでしょうか?
前向きなビジョン、問題を解決するときも同様にシナリオが必要になります。
前向きなビジョンの場合は、
今の状態からゴールの状態までつながるために、何が必要な構成要素なのか、今に何が影響をすれば、今が進 化し、結果どう変わるのか、それが原因となって次にどんな結果につながるのか。つまり原因と結果の連鎖を自然な状態で描いていけるかになる。あくまで自然 な流れであり、途中で欲や我が加わると相手は納得がいかず、一時的には上手くいくように見えても、多くの他の要素が関係してくる大きなシナリオにはつなが らないから継続しない。
問題の解決の場合は、
まずはじめに問題の定義を明確にし、今起こっている問題を少し時間的に過去にさかのぼり、その問題に影響を及ぼ しているいくつかの構成要素を洗出し、それらを原因と結果で順番に並べ替え、どの部分が悪循環を引き起こしているか、何を補完や介入すれば最終結果とし て、問題として現れずに済むのかのシナリオをつくり、承認を得て実践で実証していく。
また、シナリオを実践していくなかで、原因と結果がシナリオ通りに行かない場合は、どの段階の構成要素部分で不具合があったのか、検証修正をするこ とが非常に大切な工程で、これは後戻りではなく生産性を良くする意味で必要となります。この繰り返しが、主体的で自認になり質の高さ、器の大きさという結 果を産み出します。
このように考えていくと、目的、ビジョンにつなげていくシナリオづくりは、システムということが理解できると思います。
改めて紹介すると、システムの定義は、
「複数の要素が、情報やモノ、エネルギーなどの流れでつながり、相互の作用し合い、全体として目的や機能を有する集合体」でした。
文章を分解すると
要素・・・あるものを成り立たせるための内容や条件(今回の場合は、目的、ビジョンを達成するためのもの。目に見える物質的なもの、見えない精神的なもの)
情報・・・ある物事の内容や情報についてのお知らせ
エネルギー・・・物事を成し遂げる気力、活力、精力
目的が明確になったら、常に目的を意識して、日々の行動に事前にシナリオづくり(システムづくり)をおこない、検証と改善を恐れず、質を上げることで、関係する他のものも上がっていきます。
図は、日々のシナリオづくりと実践が、目的ビジョンが嘘の構造や不純なものでなければ、他のコトとつながり、大きなシナリオの一つになり進化していくことをイメージ化しました。
「だれもが一つのシステムであり、まただれもがいくつもののシステムの要素となっている」