一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう

2015.04.05 未分類

中小、小規模事業者のための「道がわかる」気づきのプロセス 中村元氏から学ぶ

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素直、謙虚な気持ち

やり方を変えないといけないな、
勘と経験、度胸(根性)に頼った経営ではないな、
と思い始めている方へしっかり自分たちの智慧(実践して得たもの)をお伝えするようにと智慧人さんから教わった内容をまとめてみました。

まず、「自分の生きる道」についての中村元氏の言葉をお読みください。

だれでも人間、どこかの場所で、いつかの時点で生まれてきたわけです。
そして必ず両親があったわけですね。
育ててくれた人があった。
助けてくれた人があった。助けてくれた人の数は無数でございます。
ただ、人間だけではなくて、
山川草木まわりのものが何か関係をもっている、
それと遠く考えると宇宙のかなたから、太陽の光線を送ってくる、
そうすると太陽の恩恵も受けている。
宇宙にあるいかなるものも孤立したものではないという思想。
宇宙とつながりがあるわけです。
そのつながり方がめいめいの方がみんな違うわけです。
だから、個々の自己とは微々たるものだと考えられるかもしれませんけれど、
実はその内には偉大なるものを秘めているですから、
その偉大なるものを受けていると自覚すれば、
そこで自分の生きる道がどうかということが、
『おのずから明らかになって実現する。』
中村元氏の言葉より  (NHK教育テレビ放送内から紹介)

最後の「おのずから明らかになって実現する」が、目的が明らかになり、自分のやることがわかり、幸せになっていくんだよという意味だと思います。
ただその前にある「偉大なものを受けていると自覚すれば」とありますが、
ここがどうも大事なポイントのようです。
これは自分の才能に己惚れたり、実力を過信するということではなく、
「あなたの目的のために、与えられているものをしっかり集めて、見て、整理し、自覚すれば力まずとも自然と進んでいくんだよ」と教えてくれています。

やっかいなのが、欲望が目的であったり、自分が頑張らないダメと思ったり、人から奪い取ることが勝ち組だと考えてしまうと難しく、「素直、謙虚、感謝の心」がないと自覚が遠ざかるようです。
自分は宇宙の進化創造のための一つのパーツ(システム)だという意識、周りとつながり、連携して大きなパーツ(システム)になり、大きな目的に近づく考え方が大事なんですね。

 

経営の進む道

このことを会社経営におきかえて考えてみました。
自分自身の役割と目的。
会社の価値(≒経営理念)。
お客様の準備に役立っている自社の価値。
という根源がはっきりしていないことが多いんです。
今までは、気にする人が少なかったのですが、
これからは今までとちょっと違うな、と感じている人が増えてきています。

「自分の生きる道、会社経営版」

自分の役割、目的に気づき、明らかに出来て、
与えれていることを出来るだけ明確にして、
それらのつながりが解れば解るほど、
目的に近づくために、やるべきこと、歩いていく道が
明らかになり、実現していく。

仕事であれば、
自身の生まれてきた、生きている役割があって、
それを果たすために、成し遂げ、追い求める目的があるわけで、
生きながらこれらをおこなうことが世の中、宇宙の進化創造への役立ちになっていく。
まずは、役割を自覚し、目的を明確にすることが根源として非常に大事になります。
与えられているとは、
周辺で起こっていること、あるもの、出会っている人、全てのこと。
会社経営であれば、
選択している業種のこと、商圏のこと、競合のこと、お客様のこと、仕入れ先協力会社さんのこと、社員さんのこと、資金調達先のこと、そして自分のなかに今まで溜まっているもの(実践して経験したこと(知的資産))。
これらのなかで、起こる事実(データ)が集まっている量が多ければ多いほど、原因と結果の連鎖がわかり、目的に近づくために準備することが明らかになり、実現していきます。
この周りに起こっている事実(データ)を集めて、整理して初めて自覚が可能になります。
智慧人さんたちは、集めて、整理するために以下のことをやられています。

  • 根源シートづくり
    営業循環図づくり
    関係フローづくり
    自社の強み再発見シートづくり
  • ターゲットの絞り込みシートづくり
    感動のお仕事シートづくり
    感動の仕事をつくるための取り組みづくり
    自社の一番商品づくり
    社内へのプレゼンテーション資料づくり

根拠のある経営

これらの構造づくりをおこなう段階で、自分たちに与えられているものがわかり、自覚と気づきが生まれ、実践へのエネルギーが一人一人の中から湧き出てきて、「勘と経験、度胸(根性)」から自分たちが目指す独自の流派(一流)に向かう「根拠ある経営」が可能になっていきます。
人が集まる経営とは何なのか、人はなぜ動くのか、利益はどのように生まれるのか、人の幸せは何なのか・・・という課題も合わせて取り組むことにもなります。
日本理化学工業の大山会長から学ぶ、人間の究極の幸せ、①人の役に立つこと、②人から必要とされること、③人からほめられること、④人から愛されること。という本質を経営で実現している経営者のグループが拡がりつつあります。
表面的な思考と行動では難しい環境になってきており、自分たちの周りの人たちを幸せにする活動(経営)で業績を安定させるために、政府も推奨する生産向上(顧客満足と効率化)を実施し、複雑化するなかで、事実(データ)を集めて、整理して、共有して、活用し、自分たちの努力で利益づくりに取り組んでおられます。
このプロセスを面倒だと思わずに、目的を持たない行き当たりばったりの経営で時間を無駄にすることなく、先を歩く経営者(智慧人)から学び、道を明らかにして一緒に進化成長していきましょう。

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