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2019.01.02 未分類

損益図がわかると営業利益が残せる

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ちえじんの教科書で勉強するのは「これからどうやって儲けていくのか?!」

それに欠かせないのが『損益図(そんえきず)』です。

終わった結果を見る損益計算書(そんえきけいさんしょ)ではなく、

これからどれだけ儲けたいから、どうしていくのか!の未来づくりのために、

自分たちの努力で何をどう改善して儲けを出していくのかが『損益図』。

とても大事な基本のところですから、ゆっくり、しっかり身につけましょう。

損益図 基本

損益図に出てくる7つの名前

上にある損益図には7つの名前が登場しています。

「売上」「仕入れ」「外注」「変動費」「粗利益」「固定費」「営業利益」の7つです。

あまり聞きなれない名前なので、戸惑うかもしれませんが、

お金を分類した名前なので、ふだんやっていることにつながれば、

「あっ、あのことか!」とわかってきますから安心して進んでください。

さっそく、7つの名前の意味を見ていきましょう。

・「売上」は、お客さまからいただくお金、会社に入ってくるお金のこと。

・「仕入れ」は、製品や材料を買うために支払うお金のこと。

・「外注」は、人の手間に対して支払うお金のこと。

・「変動費」は、仕入れと外注を合わせた呼び名。売上が増えたり減ったりと売上に応じて変わるお金のこと。

・「粗利益」は、売上から変動費(仕入れ、外注)引いて残るお金で利益のこと。

・「固定費」は、売上がなくてもかかるお金のこと。みんなの給料、家賃、各種基本料金など会社を維持するための経費。いわば食いぶち。

・「営業利益」は、粗利益から固定費を引いて残ったお金のこと。ボーナスになったり、借入の返済、必要なものを買う投資のために使うお金。

損益図のなかにはふだんやっていることがお金になって、

7つの名前で表されていることを知ってください。

ではここで、売上と2つの利益の名前を呼んでみましょう、どこにいるかな?

売上と2つの利益の名前

こうして見ていると損益図ではお金が左から右へ流れいくのがわかります。

お金は左から右へ流れていく

大事な3つの名前と目的

損益図のなかでも大事な3つの名前、

「売上」「粗利益」「固定費」の目的(何のためにあるのか)を見ていきます。

はじめていきましょう、

「売上」は何のためにありますか?と聞かれたら、

「売上」は「粗利益」を得るためにあります!

とお答えください。

売上は粗利益を得るため

では次に、

「粗利益」は何のためにありますか?と聞かれたら、

「粗利益」は「固定費(食いぶち)」をまかなうためにあります!

とお答えください。

粗利益は固定費をまかなうため

それでは、

「固定費」は何のためにありますか?と聞かれたら、

「固定費」は「売上」を得るためにあります!

とお答えください。

固定費は売上を得るため

得るためとか、まかなう、とか聞きなれない言葉が出てきますが、

少し説明させていただきます。

ここで勉強しているのは、売上アップではなく、業績アップだからです。

売上アップの目的は売上を上げることでした。

業績アップの目的は自分たちの物心両面の幸せを得ることでした。

業績アップは自然の法則、生成化育(せいせいかいく)に沿った経営なので、

与えられたものに感謝して、そのなかで自分たちが努力を重ね、

持って生まれたものに気づき、成長して恩を返していく考え方です。

だから、売上は得られるもの。固定費を食いぶちという言い方をしています。

言い回しから覚えていくと身に付きやすいように思います。

少し、おさらいをさせてください。

「売上」「粗利益」「固定費」の目的を一枚にして並べてみました。

意味と目的

声に出して言ってみましょう(まわりに人がいる場合は心のなかで)

・売上は粗利益を得るため

・粗利益は固定費をまかなうため

・固定費は売上を得るため

でした、この3つは空(そら)で言えるくらいでお願いします。

(理由は、次に勉強する業績アップの手順がすぅーっと入ってきます)

「売上」「粗利益」「固定費」3つをつなぐとお金が循環して流れているように思いませんか。

損益の図 循環

それぞれの目的を果たしてもらいしっかり働いてもらいましょう。

営業利益を残すために

業績アップでは、与えられている売上のなかで、

食いぶちである固定費を満たす粗利益を確保することが最優先になります。

(売上が最優先だと思っていると売上アップに走ってしまいますのでご注意ください)

会社には5つの利益があります。

①粗利益(売上総利益とも言います)

②営業利益

③経常利益

④税引き前当期純利益

⑤当期純利益

ここでは5つのうち、①と②の2つの利益「粗利益」営業利益」を

学んでいます。いまは③④⑤が、あるんだ!程度でOKです。

知ってほしいのは、

①の粗利益のなかに②~⑤すべての利益が入っているということ。

つまり『粗利益』は利益の源だと覚えておきましょう。

営業利益が利益の源

会社にいる全員が損益図をわかったうえで、

必要な『粗利益』をつくることが、とても大事なことになります。

自分たちの食いぶち(固定費)を自分たちみんなで稼ぐということです。

冒頭に損益図は自分たちの努力で改善して儲けていくことだと伝えました。

損益図を左と右にわけてみると、

損益図をわけてみると

左側は、お客さまから得られる売上なので、

なかなか自分たちの思い通りにはいきません。

右側は、与えられた売上を自分たちの創意工夫と実践で、

なんとかしていける部分なのです。

ここで邪魔をするのが、

「今までこうしてきたからとか、これが普通だとか・・・」

という変わりたくない気持ち、心。

業績アップは変化して成長していくことが基本にありますから、

常に今の作業を100%おこない、改善し、変わり続けていくことが求められます。

こうやって一緒に勉強しながら実践していると、

業績アップの目的「自分たちの物心両面の幸せを得ること」の意味が、

なんとなく気づかれた方もおられるかもしれません。

与えられているもの(売上)なかで、支払うお金をおさえて、粗利益を増やし、

みんなで自分たちの食いぶち(固定費)を満たし、

ムダを減らし、楽しく作業を効率的におこない(固定費の削減)、

目標のお金を残す(営業利益)。

目の前の作業が、自分の幸せのためだと気づくと業績のいい会社になっていきます。

そのために業績アップの研修では、削減(改善)活動をやり続けています。

増える削減で粗利益が

損益図の右側を削減(改善)活動で、

変動費の割合(比率)を0.1%、0.5%、1%・・・と削減(改善)することで、、

粗利益の割合(比率)が0.1%、0.5%、1%・・・と増えていきます。

固定費を絞って効率的になることで、

増えた粗利益の割合(比率)0.1%、0.5%、1%・・・に

固定費の削減がプラスアルファして、営業利益が増えていきます。

『損益図』のなかみを知って業績アップに取り組みましょう。
次は、業績アップの手順を知ってください
生成化育の経営が経済の主流となり、
中小企業に物心両面の幸せがもたらされますように

業績アップに取り組みたい方はこちらへ

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