一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
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業績づくりの算数教室
先輩経営者、智慧人さんと まだまだ勘と経験に頼りっぱなしの勘君
さぁ、一緒に学びましょう。
◎勘君:調べてきました。
固定費とは、生産量や売上高の増減とは関係なく発生する一定の費用。
地代・減価償却費・租税公課など。固定費用。
費用という言葉もよくわからなかったので調べると
費用とは、そのことのために必要なお金(goo辞書)とありました。
金融用語集には、
固定費は、企業等が継続して活動していく上で、売上高の多い少ないに関わらず
発生するコスト(費用)のこと。
これは、企業等が販売や生産などの主たる事業活動を止めた時にも発生する費用であり、
具体的には、人件費や減価償却費、支払利息、賃借料などが該当します。(金融経済用語集)
と書かれてありました。
●先輩:ありがとうございます、どんな印象を持ちましたか?
◎勘君:はい、何もしないのにかかるお金と書いてあったので、余計なもの、
マイナスのイメージがあります。
粗利から固定費を引いたものが営業利益だから、営業利益を邪魔するものですか?
●先輩:無茶苦茶なことを言いますね、勘君は。まるでブラック企業の社長さんみたいですね。
勘君、算数教室のおさらいですが、売上、粗利、固定費ってどんな関係でしたか?
◎勘君:え~っと・・・(汗;)
●先輩:あっ、算数教室の教科書をのぞいてますね。
◎勘君:ちょ、ちょっと確認してました。
売上は、粗利をつくるため。
粗利は、固定費をまかなうため。
固定費は、売上をつくるため。です!
●先輩:そうでしたね。
◎勘君:売上つくるためにとても大事なものなのにどうしてマイナスのイメージが
あるのでしょうか?
●先輩:勘君、固定費の項目はどんなものがありますか?
◎勘君:はい、
・人件費(役員さん、社員さん)
・地代家賃
・水道光熱費
・消耗品費
・交通費
・宣伝費
・支払利息
・減価償却費
・リース料 などがあるようです。
●先輩:そうですね。
項目にはなかったり、人件費のなかに含まれる大切なものがあります。
それは、
・時間
・目的達成への意識(経営理念と個人の目的)
・やる気(お役に立ちたい気持ちなど)
・絞る(エリア、お客様、商品やサービスなど)
・お互いのバックアップ(同じベクトルを持つ人のつながり・感情とロジック)
・それぞれに適した仕事や役割
・業務の目的明確化
・スケジュール厳守
・言葉の意味調べ
・それぞれに経験してきたもの(センス) などがあります。
想いを成就している人が、「時の利」「地の利」「人の利」というのも、
関係しているように思っています。
◎勘君:なんだか売上と利益が生まれそうな気がします、みんなつながっているんですね。
●先輩:勘君もシステム思考経営がわかってきているようだね。
◎勘君:はい、
システムとは、複数の要素が、情報やモノ、エネルギーなどの流れでつながり、
相互に作用し合い、全体として目的や機能を有する集合体のこと。目的があるものはすべてシステム。
だれもが一つのシステムであり、まただれもがいくつもののシステムの要素となっている。
でしょ、なんども聞いていますから教科書を見なくても言えます。
●先輩:いいですね、
勉強していくと同じ目的を持っているものがつながって加速していきます。
勘君、売上と利益がアップするとき、固定費は増えると思いますか、減ると思いますか?
◎勘君:減るような気がします、
目的に向かっていろんなものがつながると無駄がなくなるように思えますけど。
●先輩:良いところに気づいてくれましたね。
そのとおりで、会社の力で業績アップする時は、固定費が削減と売上・利益が向上している状態を
あらわしています。
◎勘君:会社の力ってどういう意味ですか?
●先輩:今まで中小企業、小規模事業者は、国や大企業の恩恵を請けてお金がまわってきていました。
また、お金がお金を生むことをビジネスとする金融資本主義や
規模の拡大や売上ボリュームが成功だという煽る風潮もありますが、
そういうところに気をとられることなく、
与えられた本来の姿(経営理念)に気づき、
それに賛同し、同じベクトル(方向)の役割、目的を持つ、社員さん、お客様、協力会社さんと
お互い成長し合いながら、一流(独自)を目指すことが必要な時代になりました。
根拠を持ちながら、変化に柔軟に対応しながら目的に向かって進んでいくために、
算数教室でしっかり勉強していきましょう。
少し整理すると、
固定削減活動でムダなものを取り除くと
→ 会社の経営理念(目的、価値・何でお役立ちするか)がはっきりしてくる(表明される)
→ 同じような目的を持つバックアップし合える社員さん、ぴったりのお客さん、創意工夫し合える協力会社さんが賛同して集まる
→ それぞれが役割を担うことで、価値を売上、利益に変換できる組織ができる
→ 理想のお客さんがわかってくるから、価値(強み)も明確になり、自分たちの専門性を活かして喜んでもらえるモノがわかる。
→ そうすると、何で売上がつくられ、どこで利益をいただくかわかってくる。
→ 進捗管理(管理会計)の目標に対して数字づくりの根拠になる。※根拠のない売上目標数字にならない
固定費削減が、売上づくりの準備になるというのは、売上を追いかけるのでなく、自分たちの目的に仕事を通じて近づき、
利益を得て継続、発展していくことが黒字経営の構造をつくっていきます。
◎勘君:中村元先生が嬉しそうに言われていた、
「学ぶこと 少ない人は 牛のよう 肉は増えるが 智慧は増えない」ですね。
あっ、そうか! 学ぶこと自体が、固定費削減活動なんですね。
●先輩:その通り。