経営指標勉強会 2022.3 伊賀

2022年04月01日

    毎月、地域密着工務店、リフォーム店の経営者さん、次期経営者さんが、
    集まって、課題図書、経営指標、経営計画書の発表、意見交換をおこなっています。
    今月は、三重県伊賀でおこなわれました。
    E工務店 Eさまお世話になりました。

    アドバイスの内容を抜粋して紹介させていただきます。

    課題図書:あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇

    総評
    理想的な経営の仕方というところを求めて、経営理念を立てていくわけですが、
    あきない世傳金と銀でいうと、何だろうと考えていくと、
    一反の商品の前に、材料である着物の生地があります。
    さきほど、E工務店さんを見学させていただき、家づくりを製材からおこなうこと。
    親方が言われていた、頭からしっぽまでの話をされておられましたが、
    ほんとうにそうだなぁと思います。
    木の癖であるとか、枝ぶり、節など、その材料を吟味して使いながら、
    一つの空間をつくっていくいうところを見せていただき、
    しっかりと原点を見つめないといけないなぁと思いました。
    そうなってくると、やはり、人かなぁと。
    木を吟味する人であり、加工する人であり、組み立てる人であり、
    しっかりと販売する人でありと・・・
    人材の育成というのが、一番大事なのかなぁと感じました。

    F社長さんへアドバイス

    ▶先日の経営計画発表で、我が社が目指すところで、
    経営理念
    私たちは、木の住まいづくりを通じ、強固なチームワークをもって
    一、お客様の暮らしに夢と感動と安らぎを
    一、関わる人々に元気とやりがいを
    一、地球に持続可能な社会を
    創造します。
    とありました。
    さきほどから、みなさんが、言われていることをまとめると、
    経営理念をもとに、方向性を決めなさいよ!ということかなと思います。
    一つは、売り先。
    また、人を育てることも、どの立場でやるか!というところが、
    ここ何ヶ月で、まだあいまいな方向になっているので、
    そこを決めないと社員さんも次にいきにくいのかなと感じています。
    先日のグループワークのなかで、すこ~し、社員さんが喜んでいたことがありましたよ。
    エアコンを売ろうと決めた時ありましたよね。
    決めることで、自分たちがそちらの方向へ向かうことが見えた!と、
    社員さんが、話されているのをみて、それは良かったなぁと思いました。
    だから、役割をどうするかというところで、社長さんの立ち位置を考えて、
    それを社員さんにきちっと伝える。
    それが、理念にある、強固なチームワークをもって、地場でがんばっていくことに
    つながるのかなぁとまとめさせてもらいました。

    ▶社員さんになると、一芸に秀でるというところから始まってくると思います。
    営業からプランニングから、見積から、現場管理から・・・と社長がやっていることを
    代替わりでやってもらうことは、少し難しいかなと感じています。
    すみ分けをしてあげて、社員さんが、しんどがっているところを助けてあげるとか、
    いま、分業のはじまりになるのかなぁと感じています。
    受付については、新たに管理事務職さんにやってもらって、
    入ってきた案件に関しては社長が走り、詳細を決めたものについては、
    社員さんが管理していくのが、理想じゃないかなぁと見えていますので、勝手に思っております。
    社員さんは、CRC会のなかで、ほんとうによく頑張って、勉強してきています。
    社員さんがやるべき肝心の粗利益をあげるところが、しっかりと入っており、定着していると思います。
    やりっぱなしの工事先行型ではなくて、しっかりと原価管理をおこなうタイプだと思いますので、
    スタートしてもよい時期ではないかと思います。

    ▶O社長さんへ質問「なぜ、目標数字を達成できるのですが?」

    Q.なぜ、毎月、毎月、目標数字を達成できているのですか?
    A.まずは、おかげさまで、
    毎月、毎週、毎日、数字をきちっと見るという習慣がついたということです。
    これも約束事だと思うんですよ。
    きちっと数字を上げていかないと、案件にしても、粗利益にしても、
    毎回振返ってみて、現状を知って、対策を先にとれる習慣ができたことが、
    一番大きいかなぁと。
    それと、うちの会社は、工事の粗利益を目標として掲げていますが、
    商品を何台売るのかの目標も掲げて見えるようにしてあります。
    今期はエアコンを売ろうということで、目標を見えるように貼ってあります。
    みなさんの会社では、目標を掲げて、実績を記入して貼ってありますか?
    30台を売りますと大きなことを言いましたが、現在半分の15台までいきました。
    たぶんそういうところだと思うんですよね。
    やはり、目標を見えるように掲げて、達成していなかったら、
    どこに売れるだろうかとか・・・それが約束なんですよね。
    業者さんとの約束、数字の約束を見えるようにしているということだと思います。

    M社長さんへアドバイス

    ▶目標数字を、固定費から粗利率で割り算して
    売上を出していますが、これって、達成するのかなぁとか。
    もし、これが転んだら、また落ち込むよなぁとか。
    いろいろ心配しています。
    しかし「やります」と言い切ったからには、わたしも200件やっていますから、
    やってくださいとしか言えません。
    なぜ、私が出来ているのかを参考になればとお話させていただきます。
    まず、仕組みをつくりました。
    見える化して、社長の私がいなくても、管理事務職さんで処理ができる物件。
    つまり、わたしがやらなくてもいい物件はどこまでにするというルールを
    自分のなかに決めました。ここは、自分がやらなければならないという線引きをして、
    それができるように、全体がみんなで見えるように、見落としがないように、
    わたしも一目見てわかるように、というカタチをホワイトボードをしっかりみて、
    朝の毎日の朝礼、うちはパートさんが多く、来たり来なかったり、
    その引継ぎをどうするのかを考えて、毎日進行表を見ながら、
    現場報告ということでやっています。
    案件に関しても、見える化を真似させていただいた通り、
    受付したら、24時間以内にお返事をすることがわかるようにやると
    自分にもプレッシャーがかかるのかなぁと思います。
    「やる」と言われたのだから、今度来社されるとのことで、
    わたしも女性管理事務職さんと二人でやっていますので参考になると思います。
    一番大切なのは、D工務店さんにも強みがあると思うんですよね。
    OBさんからの信頼、お父さんから流れきたものがあると思います。
    それをもう一度、ここにお客さんの笑顔、心豊かな笑顔というところ、
    自分の想い、芯棒をしっかりとあてはめていって、
    女性管理事務職さんと共有することが大切じゃないかなぁと。
    どんな笑顔なのか、どんな笑顔をみたいのか、
    今までは達成できていたから(90%の支持)、素晴らしいと思う。
    お父さんがつくってきた、そのお父さんの背中をみて、
    かっこいいなぁと思っていることが心のなかにあると思うんですよ。
    もう少しそれを深めていかないと、
    チラシをつくる、通信をつくるというところにすべて結びつかないのかなぁと。
    もうひとつが、三年後、五年後も書かれていますが、
    D工務店さんはバトンタッチされたんだから、
    自分がどんな会社をつくりたいのか、先のことをひっくるめて、
    まず、じっくりと自分を考え、見つめ直してもらって、
    そこの夢に向かって、女性管理事務職さんとどういう風に歩いていくのか。
    というところ、ワクワクするじゃないですか。
    まず、工事を増やしますよ、売上粗利を2%伸ばしますよ、よりも、
    こんな地域に、笑顔を根づかす会社を僕はつくりたいんだ!というところ。
    そこをしっかりと深めていただいたら、それが芯棒になって、
    枝葉ができるのかなと感じました。
    理念のところが、深みがない。想いがない。
    ほんとうに自分が命懸けでやりたいというところをつくられたら、
    ちょっと変わってくるのかなぁと思いました。

    ▶今まで勉強をしてきて、見せ方、手法、語り方は、
    及第点にいったかなと思います。
    女性管理事務職さんにプレゼンテーションして、まあまあOKだとしても、
    わたしたちは、まだ、モチベートできていません。
    今日の話を聞いて、それだったらやっていけよ、いけるよ。と、
    わたしたちは、まだもろ手をあげて賛成はできません。
    それは何かをいうと、
    4ページの「そこに建築があったから・・・」最後の2行のお父さんの建築に対する思い、
    お客様に対する思い、地域に対する思い、で終わっている。
    どんな思いなの?これを解明しなければ、何もならない。
    思いを受継ぐと書いてあるが、何を受継ぐの?
    お父さんは、どんな思いだったのか、建築に対する思い、
    お客さんに対する思い、地域に対する思い、どんな思いだったのか?
    それが語られていないから、上滑りをする。
    ここにつくられた方針発表書は、なるほど、新入社員さんだったら、
    「社長、いいですね。だいたいわかりました」と及第点をもらえるかもわかりませんが、
    とてもじゃないけいど、ここにいる連中は無理やで。
    親父の思いはこんなものだったのか、実は。というところまで解明しないと。
    それは今の状況では、お父さんから直接話を聞くことができず、非常に残念だけれども、
    それは自分が今までお父さんの接してきたなかで、たぶんこうだろうというところまで、
    思いを深耕(しんこう)しなければならない。深く掘り返さなければならない。
    それがまったく出来ていない。だから、上っ面(うわっつら)でつるんつるんしている。
    この方針発表書を承認したら、このまま走りそうなので、言わせてもらいます。
    やっぱり、お父さんの念い(おもい)をしっかりと理解しないといけない。
    どんな想いで兵庫県の三田から奈良のこの地にきてはじめたんだ?!とか、
    なんで、お客さんからこうやって90%も声を掛け続けてくれているのか?!とか、
    親父は、お客さんに対する想いはどんなものだったのか?!とか、
    そこをわからずにやっていたら、後継者は、どないもこないもならない。
    そこをわかりやすく、家族の間柄になろうとよか、子供のように思っているとか、
    生まれ育った地域は、ここやから、ここに骨を埋めるんやとか、
    そういう想いが来ない、伝わってこない。
    根無しの浮き草みたいになってしまう。ふわふわ浮いているけど、
    言うことは、ちゃんと言っている・・・
    だけど、根がついていないよなぁ~、根が太くないよなぁ~というところを
    ここにいるみんなは感じている。
    方針発表書は、まとまっていることは、まとまっている。
    だけど、CRC会で勉強をしてきて、
    これはちょっと浮いているぞ、上っ面やぞって、なってしまう。
    お父さん直接聞けないなら、
    まず、お父さんの想いを深耕して、
    親父の想いはこれやったんと違うやろか!
    それを受継いだ俺は、こうしたいんや!さぁ、どうする?!
    というやりとりが、たぶん無いんだろうと思います、なかで。
    お父さんに伝わるかどうかわらなからないけれど、
    こういう想いをもってやる!という決意をこの方針発表書に載せていない。
    こういうことを継承して、プラス俺はこういう想いをもって、
    こういう会社にする、こういう人たちと一緒に、
    こういうお客さんを幸せにしてあげたい。
    こんなふうに地域に貢献したい。
    これがせっかく工務店をやっているD工務店の目的やねん。
    そう思うねんけど、親父、ええかな。
    という話し合いをしていない。それが伝わらない。
    それがあったら、今日の方針発表は、90点以上いっていると思う。
    このなかにも、私は一緒にやるという人が出てくると思う。
    みんなが心を動かされるような経営発表を学ばないといけない。
    そこがない、肝心要のところがない。
    どうしてもそれはやらないと。
    発表のしかた、経営計画書の作り方、数字のつくり方・・・
    そういうこと以前の問題。
    なぜ、粗利益が良くなっていたのに、前に戻るのか?!
    それは、想いが軽いから。
    絶対に進化しよう。絶対に成長しよう。
    こうなりたいから戻られへん。
    こうなりたいが、無いから戻ってしまう。
    まったく、お父さんのお客さんに対する想い、地域に対する想い。
    そこを自分のものにしないといけない!それが理念。
    数字のほうですが、CRCの先輩たちで粗利を改善している人が、
    たくさんおられるわけだから、それを真似したら良い。
    管理事務職さんができることをやったらいい、
    電話も携帯で受けずに、会社で受けるようになったでしょ。
    事務処理ができるでしょ。
    I工房さんがやっている発注書を書いていったらいい。
    粗利益は絶対に改善する。管理事務職さんは絶対できる人だから。
    寡黙にちゃんとやるしかない。一発逆転はありません。