一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
私たち中小規模の会社が利益を出すための順番が明らかになってきました。
従来は、売上、利益獲得を目的にして、儲かる市場や、伸びる市場、顧客が求めるものを
いち早く探して見つけて、売り込んでいくことが常套手段でした。
だからこそ、売れる販促手法、営業のテクニックが人気だったんでしょう。
これからは、経営者が持っている信念、理念を会社やお店を通じて
世の中に役立てることが目的になってきています。
そのために共感、賛同してくれる社員さんに個性、能力を発揮してもらい、
自分たちの価値をしっかりアピールしていくことが大事になってきています。
儲かる市場や顧客が求めるものを見つけた人が、
商売上手というならば、迅速で機転が効き、売り込む営業力が経営の必須条件ということになります。
確かに従来は、短期間での成長、競争に勝つことが優先され、このようなスタイルが求められていたのでしょう。
それは、市場に物がなく、欲しいモノを早く持ってきた人から購入するという段階だったからだと考えられます。
今は、モノは溢れ、情報は氾濫し、誰もが少なからず売り込みにのってしまい失敗、後悔した経験を持っており、
求めているのはモノではなくコトを重視した選択になってきています。
そうなると、その商品やサービスそのものよりも、誰が、なぜ、どのような目的でやっているのか、
お付き合いがはじまるとどうなっていくのか、自分の心が喜ぶのか、自分と価値観は合うのか・・・
というポイントを見るようにようになります。
つまり、提供する会社、人間性も含めた価値、強み、秀でたところが大事になってくるのです。
自分の価値なんてわからない・・・・
自分に価値なんてないよ・・・・
実は、自分(自社)の方向もわからないんだよ、
とにかく売上を上げて黒字にして会社を回さないと・・・
なんて悲しいことは言わないでください、
何年、何十年を生きて、商いに関わってきたならばたくさんのものが溜まっていて、
それを活かすことが準備されているのですが、
それに気づいていないから、目的や方向、その道も見えなくなってしまうように思えます。
故中村元氏が、NHKの番組で以下のことを話されていました。
だれでも人間、どこかの場所で、いつかの時点で生まれてきたわけです。
そして必ず両親があったわけですね。
育ててくれた人があった。
助けてくれた人があった。
助けてくれた人の数は無数でございます。
ただ、人間だけではなくて、山川草木まわりのものが何か関係をもっている
それと遠く考えると宇宙のかなたから、太陽の光線を送ってくる、そうすると太陽の恩恵も受けている。
宇宙にあるいかなるものも孤立したものではないという思想
宇宙とつながりがあるわけです
そのつながり方がめいめいの方がみんな違うわけです。
だから、個々の自己とは微々たるものだと考えられるかもしれませんけれど
実はその内には偉大なるものを秘めている
ですから、その偉大なるものを受けていると自覚すれば、
そこで自分の生きる道がどうかということが、
『おのずから明らかになって実現する。』
生きる本質を表わした内容だと私たちは思います。
自分の価値に気づくためには、
私たちそれぞれが、なんらかの役割を持ち、果たすべき目的があり、
そのために持って生まれた能力があり、
さまざまな体験、経験から育まれた能力が加わり、
まわりの人に役立っていきます。
ただ、残念なことに自分に与えらえたもので、お互い育んで成長していくことが、
自然の法則(生成化育)であることに気づかない人もいます。
気づくためには、
素直、謙虚、感謝の心を持つことで、自分と宇宙(自然)とのつながりがわかり、
自分の生きる道がわかってきます。
気づいている人たちからまず、
それぞれ、めいめいが違うことを知り、
自分たちもお客さんも仕入れ先さんもお互いが補い合い、
影響を与え合い、同じ方向を向いて目的を達成していきましょう。
しっかりと自分(自社)の価値をわかって、表明し、歩き続けましょう。