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オンガクジンの部屋 vol.06 - 経営の黒字化に向けた業務受託 (株)ちえじん

一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう

2023.04.02 ミーティング音楽

オンガクジンの部屋 vol.06

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2023.03開催のオンガクジンの部屋にご参加のみなさま、当日の内容を書き起こさせていただきましたので、各社さま振り返りにご活用ください。
※現在のオンガクジンの部屋では、演奏家・アーティストとして活動される方々(ソロ・バンド・ジャンル問わず)で、毎月1回zoomで集まって、理念づくり、活動方針の発表、業績(数字)報告、実務における情報共有をしています。

今回参加メンバー:Aさん、T本さん、ちえじん 計3名

前回のコミットに対して

Aさん 前回のコミット

「① 目標数字が出たので、1ヵ月のなかでどういう割合で働くのか、これから何のお仕事でいくらの利益をつくっていくのかということを考える」
「② ライブ配信とかを通じて お客さんを音楽で楽しませたい、その気持ちを維持したい」

①に対しては、昨年までメインで配信をしていたLINE LIVEがサービスを終了したので、Pococha(ポコチャ)というライブ配信アプリに切り替えました。配信の初日はすごい数の人が見に来てくれるのですが、一人一人に挨拶をしたり、丁寧に対応するのが難しかったです。ただ今年はこの配信アプリでの活動で目標数字の50%程度を補えるようにしたいと思っています。②に対しては、4月から一人暮らしをするということで、今後の活動に対する不安やお金の面での焦りから少し気持ちが落ち込んでしまっていたのですが、現状はお客さんに楽しんでもらえるように、という気持ちを大事に前を向けているかなぁと思います。

T本さん 前回のコミット

「2023年度の目標数字策定(売上/粗利/粗利率/固定費/営業利益)、目標の粗利益率を再度考えなおす。昨年の実績も参考にしながら、一つ一つ丁寧に想定しながら数字をつくってみる」

この後の目標数字発表の時にも詳しく説明しようと思っていますが、今後の活動の中で想定されるライブの形態(自主公演、オファー公演など)をいくつか考えてみて、その平均で粗利率を考えました。この後また発表させてください。

課題図書「あきない世傳金と銀 風待ち篇(十一)/ 高田郁 著」

Aさん 感想

「何かに追い立てられるような買われかたよりあんなふうに楽しんで頂けるのが何よりだすなぁ」
最近ポコチャというアプリを始めたのですが、配信初日に早いコメント欄の流れに対応しきれなかったときこのときの五鈴屋と同じようなことを感じました。来てくださる人の数が多いければ多いほどいいのかと言われたらそうじゃないのかもしれないなと、今の自分が幸せにできる範囲というものがあるのかもしれないなと思いました。
そして自分の範囲を超えてより多くの人を感動させるにはそれ相応の労力と多くの仲間の協力が必要なのだろうなと思いました。

「この世には、神仏の定めた『則』がある。己のためだけ、我欲だけの者は、天下が取れたところで、一時のこと。決して長続きはせん。自利のみでない利他、惜しみのう分け合うた者の方が、結局は残りますのや」
五鈴屋だけではなく太物仲間の皆で一緒にというやり方がまさにこのBASE forthe ARTISTの取り組みそのものだなと思ってました。自身の経験を教えて頂けたり、自分のことのように考えてくれたり、シェアできる機会があるのは本当に有難いです。
2月は早く現状を変えたいという焦りと孤独感、不足感を常に感じていた時期でしたが、3月T本さんや*SIAのメンバー達との本番を経た今は一人じゃないんだな仲間っていいなと気づきました。早く進みたいなら一人でいいけれど、時間がかかったとしても仲間のみんなで遠くへ進んでいくやり方を私も選ぼうと思います。

T本さん 感想

ゲッターズ飯田さんの言葉に『一人で咲くよりも沢山で咲いた方がいい。自分が咲いたなら周囲を咲かせられる優しい人になるといい。他人を咲かせられるような人だから一人でも咲ける力があるもの。優しさと言う力はどれほど素敵で、優しいから協力もしてもらえるもの。本当の優しさを強い優しさを身に付けるといい。』という一節があります。この考え方は、今のT本の活動の中で大切にしている考え方です。今回の『あきない世傳 金と銀 風待ち篇』を読んで、この考え方をもう一段深められた気がしました。幸が、浅草太物仲間の皆さんに、染めの技を教えたり、白生地を融通し合うきっかけをつくって差し上げたり、勧進相撲に合わせて浴衣地を一⻫に売り出す機会を共有したりしました。まさに『一人で咲くよりも沢山で咲いた方がいい。』の精神かと思います。それではなぜ、”沢山で咲いた方がいい” 精神の行動を幸がとったのかと言うと、『藍染めの浴衣地をより多くの人に、末永く愛用されるものに。』という目的と、『のちの世に伝えられるものに育てたい』という強い信念に基づいて、のことだと思います。この、目的と信念が明確にあることが大事なことだなと思いました。全てはそこに基づいて考え、行動をするから、ブレないのだなと。結果的に、太物仲間 河内屋さんから『真っ当な恩返しで五鈴屋さんに報いる番ではないだろうか。』という言葉が出てきたところで、菊次郎の『この世には、神仏の定めた『則』がある。己のためだけ、我欲だけの者は、天下が取れたところで、一時のこと。決して⻑続きはせん。自利のみでない利他、惜しみのう分け合うた者が、結局は残りますのや。』という言葉にも繋がってくるなと思いました。
今回深めることができた考え方は、これからも大切にしながら活動していこうと思いました。

理念・芯棒の更新発表

Aさん 発表

前回と更新した箇所は、芯棒の1 どんな人たちと のところで、「自分だけじゃなく皆で一緒に上がろうとする人」を追加しました。感想文にも書きましたが、自分自身がこの3月に色んな人たちと演奏をさせてもらった中で、仲間っていいなと気づきました。(感想文より:早く進みたいなら一人でいいけれど、時間がかかったとしても仲間のみんなで遠くへ進んでいくやり方を私も選ぼうと思います。)あとは、3どんな影響力を発揮して で「温かなエールを送る」と書いたのですが、ライブ配信で、お客さんから私の配信の雰囲気や空気感があったかいと言ってもらえたことがきっかけです。そのつながりで、5お客さまとどんなお付き合いをして の所で「共に上昇していく関係性」と書いたのですが、温かい空気はだんだんと上にあがっていくじゃないですか。なのでお客さんと自分もそんな温かいエールを送り合う、空気感をつくることで一緒に上昇していきたいなぁと思いました。

目標数字の策定、業績報告

T本さん 2023年度目標数字発表

前回色々と質問やアドバイスをもらって、改めて2023年の目標数字を考えてみました。
昨年の公演実績を参考に、3パターンのライブ形態(今年開催予定の公演、昨年実績の近隣での自主公演、地方公演)を想定してみました。

※下記書き出し例

【収入:******円】
チケット販売価格 ***円× 目標人数 **人= ******円

【支出:******円】
(内訳:会場費 ***円 / サポートミュージシャン ***円 / 音響さん ***円 / 照明さん ***円 / ヘアメイクさん ***円 / カメラマンさん ***円 / アシスタントさん ***円 / ポスター・フライヤー製作費 ***円 / リハーサル費用 ***円 / ケータリング費用 ***円/ 制作費**% = ***円)

【粗利益:******円】

【粗利率:**%】

3パターンの想定で算出した粗利益率の平均を取って、目標の粗利率を決めました。
目標の営業利益については、今年以降数年、認知度を広げることに注力したいので、プロモーション活動にも力を入れたい。なので、年間で利益を見ながらも、ノーギャラプロモーション案件にも稼働できるように地方移動・宿泊経費 1人あたり***円 × **名 = *****円 で想定、これを目標の営業利益としました。上半期と下半期、年2回はプロモーションに振り切った動きをするためにも(赤字想定)、営業利益を使ってお金を気にせずにできるようにと思いました。

Aさん 2月業績報告

前回、2023年度の目標数字が決まったので、1月と2月の実績を入力しました。振り返ってみて、正直今年に入っての2か月はこうしようというよりか、とにかく目の前にある事をやってみた、という感じでした。ただ配信ライブをいま頑張って取り組んでいるので、それの結果がおそらく6月くらいにあがってくると思います。今年に入ってからのワンマンライブで、赤字になってしまいました。原因としては、お客さんの収容人数に対して、箱代(会場費)が高かったというのがあります。サポートメンバーさんも入ってもらっているので、変動費が大きくなりました。当日のグッズ販売で、実質赤にはならなかったのが救いでした。今後は、4月から一人暮らしの予定で固定費目標が大きくなり、目標売上も今までより大きくなるので、しっかりとライブでも利益を残せるようにしていきたいです。

ディスカッション(メンバーからの問いかけ & 思ったことを抜粋)

【思ったこと】次回ライブを開催される際は、計画時点での損益図を作成して、粗利益を想定してみてもらえたらと思います。今計画している内容だと、変動費としてどんな項目、いくらかかるのか。チケット販売価格はいくらで、何人のお客さんに来ていただきたいのか。粗利益はいくら残せるのか、を事前に想定することも大切なことだと思います。蓋を開けたら結果こうだったんだ、と初めて分かるのではなくて、想定したものを目指して創りにいくということをぜひやってみてほしいなぁと思います。

理念や芯棒に沿った想い(こうしたい)と数字(利益づくり)をしっかり並列に考えるということも大切にしてもらえたらなぁと思いました。ライブの会場選びでも、今回Aさんがどんなライブを創りたいのか、来てくれるお客さんに対してどんなおもてなしをしたいのか、Aさんのお客さんはどんな会場だと居心地が良いのか。(ちえじん)

テーマディスカッション「お客さんから言ってもらえた言葉、出来事で感動したこと」

※感動は、「喜び」(嬉しく思う、楽しく思う)というより、「歓び」(歓声をあげるほどに嬉しい、自分の魂が震えるほどの嬉しさ)というイメージ

Aさん

私のYouTubeにアップしている演奏動画を見て、とある女子学生の方から言ってもらった言葉が、一番印象に残っていて。その子からは、「当時自分の気持ちがすごく落ちていて、もう生きる気力を失っていたけど、Aさんの演奏を動画で聞いて、あぁやっぱり生きようって思えたんです。」という言葉をもらいました。今こうして話していたり、当時を思い出しただけでも涙が出てくるんですけど。正直当時は、人の命を救いたいという想いを持って動画をアップしていたわけではないんですが、自分の音楽や演奏が、そんな風に人を救えた、一人の女の子の救いになれたと思うとなんだかとても感動というか、そんな風に言ってもらえたことが、ずっと心に残っています。

T本さん

お客さんというか、一緒にお仕事をさせていただいている方なのですが、公私ともにお世話になっていて。とても尊敬している人です。以前にBLUE NOTE TOKYOでソロライブをさせてもらった時に、その方が観に来てくれていて「ほんとうによかった。T本くんと出会えてほんとうによかった」と終演後に言葉をもらえて。なんか自分がすごく尊敬している人にそんな風に思ってもらえたことが、言葉にできないくらい嬉しくて。他にも考えたけど、昔の学生時代からお世話になっている方や、大事にしたい人たちに、自分が活動する中で喜んでもらえたり、少しずつ恩返しができているかな、と思える瞬間がとても印象に残っているように思う。今回のテーマもすごくおもしろい視点で、考えさせてもらえる良い機会になりました。

ディスカッション

【思ったこと】ファンの人が来てくれるライブは、自分がどれだけ身体的にしんどくてもステージに立つとエネルギーが沸いてくる。それだけ熱量や力をもらっているのだと感じる。(T本さん)

【思ったこと】フリーライブなどのご新規さんがほとんどの現場は、ファンの人たちが来てくれるライブに比べて、終わった時にかなり疲れている気がする。やっぱり想いを受け取ってもらえるお客さんの姿勢、自分たちも想いを届ける先が見えているか、見えていないかという違いがあるのかも。(ちえじん)

【思ったこと】自分が言葉にならないほどの感動を感じる出来事がある=自分が心底求めていること。そんな感動や歓びを起こす、そんな状態を増やす役割を自分自身が担っている。自分の歓びの経験を常にしっかり感じることが大事。こんなに相手も喜んでくれて、自分も歓びを感じられる。もっとそんな状態を増やしたい=利益づくり というつながりを意識することが大切なのかなと思う。(ちえじん)

次月へのコミット

Aさん

「次月までに、これからの活動(配信、TikTok、レッスン、ライブ・・・)について、それぞれどんな目的をもって取り組むのか、を項目ごとに書き出す」

T本さん

「4月に予定しているライブ2本の振り返りレポートを作成、ブログにアップ」
「振り返りレポートの構成内容を考えて、フォーマット作成」

O野さん(ミーティング開催日にライブ出演があったため、最後だけ参加)

「次回までの約2週間分、1日の行動内容と時間を書き出してみる(予定ではなく、1日の中で実際にしたこと、それにかかった時間)」

参加メンバー感想・気づき

Aさん

昨日はありがとうございました!
あきない世傳では、自分だけではなく、自分の仲間やお客さんだけでなく、より多くの人の幸せを願う人だからこそ、それを実現させるために「自分だけでなくみんなで」の考えに辿り着くのだろうなと。繋がった!と思いました。
外向きと内向きのバランス難しい問題も最初はSNSの発信だけについて考えてたのですが、話していくうちにこれはライブでも同じことだと気がつきハッとなりました。
正解があるものではないからこそ、来月はここのバランスを気にしながら活動していきたいと思います!
ちょうど去年の3月頃から音楽ミーティングが始まって、この一年で、芯棒も世間体とか上辺の言葉ではなく、星川さんが言ってくださったようにより洗練されて自分らしいものになってきたと思います。数字もただの数字ではなく中身を考えることが大事なのだと気がつくことができました。おかげさまで音楽家として一年前よりも成長している気がします!
毎回色んな学びがあり私にとってこの月一回しかないミーティングがとても貴重で大切な時間です!いつもありがとうございます✨
そして来年度もよろしくお願いいたします!

T本さん

事前に資料(感想文、芯棒シート)を読んだだけでは汲み取りきれなかったところでも、発表を聞いたり、会話をしていく中で、『それ、わかりますわ〜』とか、『これ、伝えたいことがあるな〜』と、なるシーンが特に多かった気がします。そして意見交換が出来たり、経験談の共有が出来たり、アドバイスをし合えたりするのは、本当に有意義だし、ここでしかできないことだなと思いました。
もう一点、『歓び』について考えたのも、新たな角度から自分を見つめて、役割をみつけにいく感があって、良い発想をまたひとつ教わった気分です。
ありがとうございました!

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