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2023.09.14 ミーティング音楽

オンガクジンの部屋 vol.11

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2023.08開催のオンガクジンの部屋にご参加のみなさま、当日の内容を書き起こさせていただきましたので、各社さま振り返りにご活用ください。
※現在のオンガクジンの部屋では、演奏家・アーティストとして活動される方々(ソロ・バンド・ジャンル問わず)で、毎月1回zoomで集まって、理念づくり、活動方針の発表、業績(数字)報告、実務における情報共有をしています。

今回参加者メンバー:Aさん、T本さん、ちえじん 計3名

前回のコミットに対して

Aさん 前回のコミット

「アルバム制作に向けてのクラウドファンディングの取り組み予定をまとめてアップ」

ディスカッション(メンバーからの問いかけ & 思ったことを抜粋)

【思ったこと】大前提として、クラウドファンディングは、お金発生装置ではなくて、今までの積み上げた信用信頼をお金に変えさせてもらう両替装置であるというのがあって。あり方とやり方を見ていると、今のAさんのファンの方は応援してくれるだろうなぁと。さらに向こうに行くという意味で、もう一枠大きな大義が乗っかってくると、壁の向こう側にいる人にも届く可能性を大きくできるかなと。無理やりつくるものではないから難しいけど、例えばでいうと「今回CDをつくって、この売上で楽器を買えない吹奏楽部の人たちに楽器を用意します」とかがはいっていると、今Aさんを応援してくれている人でなくても、壁の向こう側にいる、楽器を買えなかった経験のある元吹奏楽部の人とか、現在楽器を買えない吹奏楽部の関係者さんとか、まで届く可能性が出てきたり。その発想の元、あり方とご自身の考えの中で、無理のない、無理やりつくったものではないことで、人様に貢献できそうなことがあるとどうかなぁと思いました。(T本さん)

【問いかけ】今回このクラウドファンディングの取り組みを考えられるときに、Aさんの理念とか芯棒とかを見ながら、踏まえながら考えたような感じでしょうか?

【思ったこと】T本さんのお話について、芯棒6.どんなことに貢献しつづけていくか、のところがつながってくるのかなと思いました。Aさんが今回のアルバム制作によって、どんな風に周りの人たちへ、世の中へ影響を与えていくのか、というのがあると、それを応援したいと思ってくれる人が賛同してくれるのかなと思います。周りとAさんの活動を考えて、大きな目的を定めていくと、「自分自身は叶えられないから、Aさん代わりに叶えて!」という想いで賛同される方とお出会いできたりするかなと思います。(ちえじん)

T本さん 前回のコミット

「8月のライブ振り返りレポートのアップを継続」
「7月ミーティングでもらったアドバイスを基に、バンドのあり方を更新」

ディスカッション

【問いかけ】今、振り返りレポートを継続されていると思うのですが、取り組み始めた当初と比べて、感じたこと、変わったこと、周りの方の反応などはありますか?

課題図書「手紙屋 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~(第三期) /喜多川泰 著」

Aさん 感想
『人間は目の前に壁があるとどうしてもその壁を乗り越えることだけに意識を集中してしまいます。実は乗り越えることよりも、どう乗り越えようとしたかの方がはるかに重要なのですが、視野が狭くなり、どんな方法であれ乗り越えさえすればいいというような気になってしまうのです。』
『今、目の前にあるものに全力を注いで生きる』
結果を出すことにこだわるあまり心に余裕がなくなってしまい、焦って大切な本質を見失ってしまうことがありました。特に、集客数、配信の順位、再生回数など数字となって目に見えるものを目標にするとその傾向があるので気をつけたいなと思います。
『壁を越えた瞬間は300人の人たちがあなたによって幸せになった瞬間。壁の向こうでエールを送り続けている人の声を聞くことができません。でも感じることはできます。
彼らは架空の存在ではないのです。越えたときには必ず実際に会える大応援団なのです。』
集客が上手くいかなかったとき、私はこの世の誰からも必要とされてないような気持ちになりました。でもこの話を聞いて必要とされていないのではなく乗り越える壁があっただけなんだなと思いました。
実際に自分から動き、壁を乗り越えていくたびに応援してくれる人が少しずつ現れました。まだ出会っていない壁の向こうの応援団に出会いその人たちを幸せにする為に頑張ろうと思うとモチベーションが上がりました!
『止まっている人は、止まり続けようとする。動いている人は動き続けようとする。』
慣性の法則の話は普段から私も似たようなことを考えていました。
自分自身が自分が止まっているときはなかなか動けないし、勇気をだして行動すると止まるのが面倒なくらい動き続けたい人なので共感できました。学んだことは埃を被らないよう行動して習慣化できるようにしたいです。

T本さん 感想
今回も、ここ!という風に、明確に印象に残る箇所がありました。印象に残るどころではなく、これを読めたことで、自分の中に、”目標の達成” “夢の実現” に向かうための新たなイメージを鮮明に持つことができました。それは、八通目の手紙『あなたの成功は世界を変える』の中に出てきた、応援団(大応援団)の話です。
『大きな夢を持つということは、大きな壁を乗り越えなければいけないことと同義』という発想は、以前から自分の中にもありましたし、本書第二期の “天秤の話” でも、よりわかりやすく自分の中に定着させられた気がしていました。その上で、その壁を越えるためには、もう片方の天秤に何を乗せるか、もっと言うと何を差し出し、何を犠牲にして、いかに “自分が” 努力するか、という風にしか考えられていませんでした。
しかし、『あなたの成功は、成功した後に出会うたくさんの人たちによって心待ちにされているのです。』『壁の向こうには大応援団がいるのがわかるでしょう。その声援を感じてください。彼らは架空の存在ではないのです。越えた時には、必ず実際に出会うことのできる大応援団なのです。』という節を読んだ時に、一気にそのイメージを持つことができました。ワクワクしました。今の自分が掲げている目標の中で言うなら、バンドで武道館。武道館=1万人の人に観てもらいたい。=1万人の人たちが我々によって幸せになった瞬間をつくりたい。(だから、「どう幸せになってもらうか」を明確にするためにも理念をブラッシュアップしていくことは大切だなと改めて思いました。)今の自分からすると高い壁ではあるが、この壁の向こう側に1万人の大応援団が待ってくれていると思うと、ワクワクします。(既に、出会えている応援団は壁のこちら側にいてくれているイメージも併せて)
自分の人生の目標は、『多くの人から感謝される』ことです。そのためには、まさに『自分の活動が、多くの人から長期間にわたって必要とされ続けないといけない。』ですよね。(活動ができなくなれば感謝されるもクソもない。)色んな考えが繋がってきている気がします。もうひと息な気がしてきました。

理念・芯棒の更新、7月度業績報告

Aさん 発表

ディスカッション

【問いかけ】PLの資料で、7月のライブで売上****円に対して変動費が0なのは、経費が一切かからなかったっていうことですか?

【問いかけ】売上の、その他****円の内訳を教えてもらいたいです。

【問いかけ】年内の配信ライブの見込みも書かれている中で、現状活動の仕方、動き方としてはどんな感じでしょうか?目標に対して、無理しすぎず、どんなバランスで動いていこうとかはありますか?

【思ったこと】8月時点で営業利益の目標に対して、実績が****円ということで、去年と比べても目に見える数字という形でも変化が出てきているなぁと、凄いなぁと思います。固定費についても、根拠ある目標設定だったからこそ、実績も目標に沿っている、推移しているのがすごいです。(ちえじん)

【問いかけ】6月のライブの売上****円に対して、変動費****円、粗利率**%、というのは大体想定していた粗利率ですか?

【思ったこと】主催ライブでは、だいたいこのキャパシティでやると、粗利率がこれくらいだなというのを把握していくのがいいかなと。事前にこのライブ1公演で粗利額がいくら、粗利率はどれくらいなのか、を数字として書き出しておく。それから、公演後に、結果どうだったのかを検証する、というのをされてみてはどうかなと思います。そこを把握できてくると、Aさんの動き方に大きく影響が出てくると思います。粗利額がかなり小さいにもかかわらず、その公演を何本もスケジュールにいれていると、Aさんの行動量と使う時間がかなり増えていくので、身体への負担も大きくなります。粗利が大きければなんでもいい、では無いのですが、Aさんご自身が理念・芯棒をの状態に近づいていくために、Aさんの活動を継続するためにも、「粗利」というところに注目しながら、計画やバランスを考えられても良いのかなと思います。(ちえじん)

T本さん 発表

ディスカッション

【思ったこと】業績報告について、内訳の説明の前に、まず数字の報告をお願いできたらと思います。今回であれば、
「7月度業績報告です。売上目標****円に対して、実績****円。粗利目標****円に対して、実績****円。固定費目標****円に対して、実績****円。営業利益目標****円に対して、実績****円です。」
という形で報告してもらってから、7月度の振り返りコメントをお願いします!(ちえじん)

【問いかけ】今年度のすでに計画されている主催ライブについては、数字としての見込みはどんな感じですか?

【問いかけ】ツアーで複数箇所公演をされるということで、1か所ごとの損益図(収支)とツアー全体での損益図(収支)のどちらも教えてもらえたら嬉しいです。

【問いかけ】バンドの理念芯棒は、ベースをT本さんが考えて、それをメンバーさんにシェアしていくという感じなんでしょうか?

【思ったこと】この間、私が所属しているバンドでもそんな話をしていて、なんか足りていないものがある気がすると思っていて、私はこういう「なんのために活動していくのか」とか、誰のためにやっていくのかとか、目標とか、そういうのがまだメンバーの中で定まっていないなと思ってて。ここで音楽ミーティングやってるんですよねって話をして。理念芯棒をつくる中で、メンバーがどう思っているかっていうのを聞きつつ、つくっていきたいなと思っていたので。一番近くにいるメンバーさんだからこそ、違った視点での意見とかあったりするのかなと思ったので、シェアしてみても良いのかなと思います。(Aさん)

【思ったこと】ちょうど別のミーティングで自社の経営理念をどうやってつくろうっていうテーマがあって。そこで、社長さんがつくってそれをメンバーさんに渡すパターンと、一緒につくっていこうやのパターンがあって。ちえじんも最近、メンバー全員で経営理念を作り直したことがあって。やっぱり働いている自分たちがしっくりくること、毎日の中で「自分たちはこれ大事にしてるなぁ」「これに向かってやってるなぁ」って感じられることが一番大事やなと感じてきたんです。メンバーみんながしっくりくる感じになると、それが自分ごとになって、自分たちはこれをベースにチームでやってるんやなと、感じられるんじゃないかなと思います。実際私自身も、社内でつくりなおしてから、しっくりきてます。(ちえじん)

【思ったこと】ファンの方の声を集めてみる、のはめちゃくちゃいいことやなぁと。ただ、どんなところを好きで、応援してる!って、改めて自分に問いかけて、自発的に発信することってないかなとも思ったり。なので、年内の今準備されている主催ライブとかで、それ自体をとても楽しみにして来てくれるファンの方に、会場で声を集める・いただく、というのもいいのかなと思います。本当にファンの方に教えてもらいたいこと、質問をストレートに聞かせてもらう機会としては、そんな場がぴったりのような気がします!媒体や手段はどのようにするかは色々あると思うのですが。(ちえじん)

【問いかけ】今回は、理念芯棒の本文のなかに言葉としては無かったのですが、前回のT本さんの発表の中ですごく印象的だったのが、「その人それぞれの挑戦を後押しする」という言葉で。普段の活動や発信を拝見してても、あ~なるほど、そういうことをしたいと思って、いろんな活動をしているんだな、という感じでつながった部分が大きくて。その部分はバンドの理念芯棒としては、いかがですか?

【思ったこと】コロナの期間中に強く感じられたこととして、音楽業界を支えるスタッフさんたちが生きるのに困難になる、っていうことに対して、これがT本さんにとって見過ごせないこと、看過できないことなんだなと思いました。どうしても放っておけない、自分がどうにかしたいっていう気持ちがかなり強いように思いました。(ちえじん)

次月へのコミット

Aさん
「アルバム制作に向けてのクラウドファンディングの取り組みを更新して、アップ」

T本さん
「9月のライブ振り返りレポートのアップを継続」
「バンドのあり方をメンバーのみんなにシェアしてみる」

参加メンバー感想・気づき

Aさん
体調不良でご心配をおかけしてしまいすみませんでした!
そして気づきのアップも遅れてしまい申し訳ございません。
クラウドファンディングでT本さんから頂いた「もう一つ別の大義があると、既存のファンだけでなくその思いに賛同するより多くの人が応援しやすくなる」という意見は私になかった視点だったので、そこも考えてみようと思いました!
T本さんのバンドの芯棒を見させて頂いてグループ活動においても、むしろグループ活動だからこそあり方という芯がひとつ通っていることが大切だなと思いました。
月に一度音楽ミーティングがあることで、おかげさまでいつかやりたいと思ってたことが実現へと進めることができているなと思います。また来月もよろしくお願いいたします!

T本さん
今回も、事前にお互いの資料を読み、そしてお互いの発表を聞き合い、コメントをし合い、とても勉強になる時間でした。
Aさんの感想文で、自分と同じ箇所をピックアップされていたけど、Aさんの感想は、実体験から出てきた感想で、とても良いなと思ったし、発表の中でおっしゃていた『誰からも必要とされていないのではなく、壁があっただけ』という言葉に重みがありました。
そして、Aさんのクラウドファンディングについての話に対する星さんのコメント『私もそれを叶えたいから、私に代わって叶えて!と、お金を出してもらえるように。その人はどんな人か。どんな人が一緒にやってくれるかなというのを考えると、そういう人を見つけやすいかも。』というのは、横で聞いてた自分にとっても良い気づきをもらえました。
そして、T本のバンドのあり方についても、今回もコメントをもらい、いよいよ来月のミーティングまでに、メンバーに共有してみよう!と思えました。来月までにまた、どんな風に練り上げられるかが楽しみです。
ありがとうございました!

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