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2023.11.21 ミーティング音楽

オンガクジンの部屋 vol.13

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2023.10開催のオンガクジンの部屋にご参加のみなさま、当日の内容を書き起こさせていただきましたので、各社さま振り返りにご活用ください。
※現在のオンガクジンの部屋では、演奏家・アーティストとして活動される方々(ソロ・バンド・ジャンル問わず)で、毎月1回zoomで集まって、理念づくり、活動方針の発表、業績(数字)報告、実務における情報共有をしています。

今回参加者メンバー:Aさん、T本さん、ちえじん 計3名

前回のコミットに対して

Aさん 前回のコミット

「クラウドファンディングの内容を一度提出してみる」
「物販の在庫管理に取り組む」

ディスカッション(メンバーからの問いかけ & 思ったことを抜粋)

【思ったこと】この在庫管理、取り組もうとしているのがすごいし、何かいい方法があればぜひ教えてほしいなあと思います、(T本さん)

【問いかけ】クラウドファンディングは提出されて、どのような進捗具合ですか?

T本さん 前々回のコミット(前回お休みのため)

「9月のライブ振り返りレポートのアップを継続」
「8月ミーティングでもらったアドバイスを基に、バンドのあり方を更新」
+バンドのあり方をメンバーのみんなと共有して更新」

ディスカッション

【思ったこと】今までずっとやりつづけていたことをやらなくなった時に、マイナスが生まれるっていうのが、確かにって思いました。あたりまえのレベルが高くなって、期待されることも大きくなった。周りからの期待が大きくなった分、そうじゃなかったときにがっかりされるっていう。自分のキャパを超えたことをし続けるのは厳しいのかなと。継続可能な範囲で、自分のキャパを分かったうえでやらないとっていうのは自分も共感する部分があるなあと思いました(Aさん)

【問いかけ】この振り返りレポートは、どれだけ忙しくても今後も継続する予定ですか?

【問いかけ】現状振り返りレポート1本をアップするのに、どれくらい時間がかかっていますか?

【思ったこと】もし今後、T本さんの活動をチームで行う場合、振り返りレポートを全部T本さんが一から作成するのか、内容構成のなかで、この部分はスタッフさんが準備しておいて、この部分はT本さんが作成、など分担できるようにしておくのか。そんなところも考えてみるのも継続するためにも良いのかなと思いました。T本さんじゃないといけないところ、他のメンバーに助けてもらえるところ、を考えてもいいのかなと思います。(ちえじん)

課題図書「ふるさと銀河線 軌道春秋(お弁当ふたつ)/ 高田郁 著」

Aさん 感想
高田郁さんといえばあきない世傳での時代小説というイメージが強かったので、現代が舞台なのがすごく新鮮でした!
夫がリストラされたことを家族に黙って過ごしているという事実だけを表面的にとらえると、私だったら「なんで早く相談してくれないのか。これからの新しい仕事は一体どうする予定なのか」と、すぐに聞いてしまいたくなってしまうのですが、佐和さんはその感情をぶつけるのではなく、夫の行動を観察し続けることでだんだんと潤一さんの目線に立って気持ちを想像し理解していくところがいいなと思いました。
その後の佐和さんの潤一さんの気持ちへの寄り添い方がなにか気の利いた言葉をかけるとかじゃなく、ただお弁当を隣で一緒に食べるという行動で、言葉がなくても最大限の思いやりを感じられるのが素敵で心温まる話だなと思いました。
私も近くにいてくれる人や応援してくれる人に対して、言葉だけでなく行動での思いやりも大切にして接していきたいと思いました。

T本さん 感想
本作では、潤一のリストラを予期せぬ形で突然知ってしまった佐和の一連の心の動きと行動に引き込まれました。最初は、驚きと動揺。次に、怒りをともなっての尾行が始まり、やがて疑心を持ちつつも興味を持って観察するようになり、その中で、思い出がよぎったり、またアレコレ考える中で怒りが再度芽生えたり。そんな事を経て、最終的に『この二ヶ月、ちゃんと給与分の振り込みがあった。自分は缶のお茶、一本だけで…。私が友達とのランチに浮かれている間、あのひとは、電車の中で黙々とお弁当を食べていたのだ。』という事に気づき、『知人に頭を下げ、ハローワークに足を運び、ありとあらゆる手立てを試みたに違いない。そう、私が思いつく程度の努力は、全て遣り尽くしての今なのだろう。』という想像を巡らせるに至る。そして、ラストは何も言わずに寄り添うという行動に出る。この一連の流れで、長年連れそう事で育まれる信頼関係、その信頼関係に基づいて相手の事を想像し思いやる大切さを教えてもらった気がしました。そして、じんわりきました。
そして、ここからはとても個人的な感想ですが、佐和が子どもたちが幼かった頃の事を思い出すシーンがありましたが、今の自分に重ねて、なんだか胸にきました。今、自分には妻と子どもがいて、とても幸せであると同時に、背負う責任感のようなものを感じる時もあります。そして、自身の活動の為に遠出をしたり、家を空けたりする事も多いにも関わらず、そんな時に家の事や子どもたちの事を一手に担ってくれる妻には本当に感謝していると同時に申し訳なく思う時もあったりします。そんな中で、妻と自分で会話をする時に、『正直、いま大変だな』と、お互いになる事もあります。そんな中で、先輩(ゲッターズ飯田さん)から『後から考えたら、あの時って楽しかったな!って絶対なるから!』と、アドバイスを頂いた事があり、そういう未来をイメージしながら頑張る日々です。本作を通して、子どもが大きくなった(でもまだ独立はしていない段階の)未来にも色んなパターンがあって、だからこそ、どんな未来をつくるか、そして未来の自分たちが笑顔で昔を振り返れるか、を考え、大切にしながら今を(公私ともに)頑張りたいなと思いました。

O野さん 感想(今回はお休み)
私は、まだこの物語みたいな経験はしたことないし、むしろ娘側でご飯がとかなんか文句言ってしまったりする立場だったんですけど、一人暮らしも初めてたまに実家に帰ることによって、将来の不安も考えたりしたりすると、親って本当にすごいんだなって思ったりしてたけど、この物語を読んで、両親が昔話をしてた時の話を色々と思い出しました。
リストラとかはないけど、やりたいことのため、私の学費などのために転勤した話をしてたのを軽く覚えているのですが、私は何不自由なく暮らさせてもらったのに、両親はとてつもない苦労や貯金、節約をやってきていた話もしてたのを聞いたことがあって、私に苦労話はあまりしてくれないけど、きっとこれだけ苦しい思いもした事あるんだなと思って、心が苦しくなったと共に、私も頑張らなきゃって思いました!

理念・芯棒の更新、9月度業績報告

Aさん 発表

ディスカッション(メンバーからの問いかけ & 思ったことを抜粋)

【問いかけ】クラウドファンディングのアルバム制作は、盤自体を刷るところまでを含むという感じですか?(金額の内訳)

【思ったこと】アルバムの制作、ということでも音源をつくるとこまでなのか、盤自体を刷るところまでなのか、によっても費用の大きさも変わってくると思うので、現状どれくらいの費用がかかるのか、を書き出してみるのがいいのかなと。(T本さん)

【問いかけ】(PL)個人レッスンは、オンラインだから変動費0ということでしょうか?

【問いかけ】(PL)今現状は、物販の売りに対しての変動費は算出(管理)していますか?

【問いかけ】(PL)12月以降、今年の総計をまた分析するときに、それぞれの構成比も出せると思う。粗利合計の中で、主催ライブの粗利はどれくらいの比率があるのか。配信ライブはどれくらいの比率を占めているのか。売上で見るより、粗利、というところで見るのが大事だと思う。ちなみに、PLの中で主催ライブ(売上内訳)の粗利の構成比率を出そうと思ったとき、どんな計算になると思いますか?

【問いかけ】物販の在庫表の資料について、書き出された内容は、どんな風なことを管理したいと思って作られた表ですか?何か参考資料などを調べられましたか?

【思ったこと】管理するための表を作成するときに、まず何をどのように管理したいか、というところから、それに関わる項目や要素を書き出してみることが大切。例えば、商品名、売値、原価、発注数、在庫残、売れた数・・・など。まずは現状ある物販のリスト、それにまつわる数量や金額を書き出してみてもらえたらと思います。(ちえじん)

T本さん 発表

ディスカッション

【問いかけ】(PL)売上項目にあるCD手売りっていうのは、これは追加されたんですか?

【問いかけ】(PL)振り返りのコメントの中で、上半期のイベントに比べて、イベント出演の粗利が高かったとありましたが、その要因というのは何でしょうか?

【T本さんより質問】
Q.イベント出演で、売上が****円あって、経費は別途精算(実際にかかった分を後で請求してください)という場合は、PLにはどのように入力すればいい?

A.例えば上記の場合、売上200,000円、変動費0(経費別途)、粗利率100%でいいかと思います。イベントによっては、経費込みで200,000円で依頼をいただくこともあると思うので、その際は、売上200,000円で変動費は100,000円、粗利率50%、で計算してもらえたらと思います。イベントによっての粗利率の差が出てくると思いますが、粗利率が高いイベント、そうでないイベント、などと分かるように管理されてはどうかなと思います。税務上の管理ルールとは異なりますが、具体的に一案件ごとの詳細を管理していくということであれば、その方がいいような感じがします。(ちえじん)

【問いかけ】(PL)売上項目のアパレルで、月によって粗利率の差があるんですけど、これの理由はなんでしょうか?

【問いかけ】(PL)粗利の所はアパレルロイヤリティ → アパレル という表記に変更でしょうか?

【問いかけ】(PL)年内のライブの実行予算は、どのような感じに組まれてますか?目標の粗利額、粗利率は?

【思ったこと】下半期のツアーの実行予算をぜひ、一度組んでもらえたらなと思います。各所、ツアー全体として、どんな数字になるのかを事前に想定したものを持って、実際にどうだったのかを検証されるのはどうかなと思いました。また、作成されたら、共有いただけるとメンバーみんなの参考にもなりますので、よかったらお願いします。(ちえじん)

テーマディスカッション「皆さんは、どんな時に“感動”しますか?そして、感動した後にどんな行動をとりますか?」

T本さん(今回テーマ担当者さん)

Aさん
アーティストやクリエイター的な視点でいうと、何か作品とか音楽を聴いて感動するときは、私的にはその人が創る背景とか過去、想いがその人を通して、音楽を通して伝わった時は感動するなあと。人の想い、気持ち、心、が伝わった時かなと思います。その時にどんな行動をとるかはピンときていないですが、知り合いだと、その時感じたことを文章とかにして伝える。良いもの見せてくれてありがとう、とかの感謝とか、をしているかなと思います。

T本さん
音楽、特にライブを観てその人から発されるエネルギーとかメッセージとか。神は細部に宿る、じゃないけど、一挙手一投足から感じるものがどんときて、心が動かされる。その時に自分はそれになんとか応えられるような何かをしよう、凄いパフォーマンスをしてくれたこの人に、自分も横に並べる人間になろうとか、それを原動力にするということが多いです。私的なことになると、子供の運動会に行けて、まじでめちゃくちゃ感動して。先生たちが素晴らしかった。リレーの時に勝ち負けもちゃんと決めるんですけど、本番中も担任さんも怖いくらい声を上げて応援してくれてるんですよね。それに大感動して泣きそうになった(笑)そのあとに直接も感動を伝えたんですけど、後のアンケートがあって、そこに熱量を死ぬほど乗せた感想を書いたら、先生たちがみんな保育園中でシェアされて、すごく感謝してくれていたと聞いた。自分は感動した時にそういう行動になって、そんな風に受け止めてくれていて、その行動に対しても感動してくれていた。

ディスカッション(メンバーからの問いかけ & 思ったことを抜粋)

【問いかけ】Aさんへ:好みの質問になるかもしれないけど、人の創る想いや背景が伝わってきたときに感動するとあったんですが、どういうメッセージ、想いに感動しますか?

【思ったこと】その人のストーリーとかを伝えてもらったときに、しかもそれが音楽であったら、すっと入ってくる。それがいいなと思う。夢を追い続けているとか、何度挫折してもあきらめないとか、強い意志、とか自分も共感して頑張らないとな、って思って涙が出たり。この間ラーメン屋さんに並んで、店長さん一人でやってて、すごく丁寧で「お待たせしてすみません」って、一つ一つが丁寧だった。ラーメンもおいしくて、卵もトロトロで、ひとつひとつこだわっているんだなと思った。きっとこの店長さんは、普段お客さんに対しての接し方とかラーメンに足しての熱量も高くて、お客さんに幸せになってほしいと思ってやってるんだろうなと感じた。これはすごいって思って感動したし、学ばせてもらった。

【思ったこと】そんな風な振る舞いや料理、卵ひとつから、店長さんの想いや背景を感じられるAさんがすごいなあと思います。(ちえじん)

【思ったこと】キャッチ力が大事だなと思う。そんな風に感じられるキャッチ力がある人にお客さんになってもらえるといいなあと思う。我々のやっていることをきゃっちしてもらえるような。細部に宿ることまでを見てくれようとするお客さんに出会えると、報われるんだなあと思う。(T本さん)

【問いかけ】T本さんへ:全身全霊でされている先生方を見て動した、というのはT本さんの中で、「何が」その感動を引き起こしたんでしょうか?熱量、という大きなキーワードがあると思うんですけど、T本さんが普段音楽やパフォーマンスの中でお客さんに与えたいものも、それに近いと思う。そこが具体的に熱量ってなんなのか、を深堀してみると、T本さんがお客さんに音楽を通して与えたい感動や熱量(やや抽象)というのもさらに具体的になるのかなと思います。自分自身が感じた感動、から、自分が相手に与えたい感動は何か、に気づくきっかけにもなるのかなと思いました。

次月へのコミット

Aさん
「在庫管理表作成に必要な項目、情報をミーティング前に、ちえじんに共有 ▶ 一緒に在庫管理表を作成していく」
「クラウドファンディングについての進捗を報告できるように」

T本さん
「11/1中に、今までアップできていなかったライブのレポートをアップ」
「11月の振り返りレポートアップを継続」

参加メンバー感想・気づき

Aさん
同じ本を読んだり同じ課題に取り組むことで、共感するところもあれば、それぞれの立場や仕事から全然違う視点での気づきがあって面白いなと思いました。考えを共有したり、個々の活動に対して質問したり、時に具体的なアドバイスを頂けたり学び合える場というのは本当に貴重だなと思うので一回一回を大切にしていきたいと改めて思いました!
いつもありがとうございます!
来月もよろしくお願いいたします!

T本さん
前回お休みさせてもらって、より俯瞰でweblogを読ませてもらって、改めて『良いことやってる会だな〜』と感じて、臨んだ今回でした。
やはり、今回も例に漏れず、自分にはない感想、発想、意見、知識を聞けて、知れて、ためになったと同時に、月イチこの会がある事によって、”やりっぱなし” ではなく、きちんと “振り返る” 発想がついてきているなと感じました。これを習慣(やらないと気持ち悪いと感じるぐらい)にまで持っていけたら、いいなと思いました。
そして、今回のT本的キーワードは、”神は細部に宿る” でした!また、来月もよろしくお願いします!

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