一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう
一人ひとりが役割を発見し、
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システム思考経営の「システム」という言葉について
システムというのは、コンピューターやソフトウェアのことではありませんでした。
枝廣淳子さん(㈲チェンジ・エージェント会長)の本に、
『複数の要素が、情報やモノ、エネルギーなどの流れでつながり、相互の作用し合い、全体として目的や機能を有する集合体』とありました。
文中に含まれている言葉を辞書で調べると、
要素・・・あるものを成り立たせるための内容や条件
情報・・・ある物事の内容や情報についてのお知らせ
エネルギー・・・物事を成し遂げる気力、活力、精力
なんとなくおぼろげにわかってくる気がします。
「常にすべてのものには目的があり、それを達成するために必要な要素があり、情報やツール・人の気持ちによって個々の要素をつなぎ、流れるようにすることで、目的に向かっていく行為をおこなう集まり」のことをシステムという感じでしょうか。
会社で言うならば、
「会社は、目的(経営理念、社会貢献)を持ち、それを達成させるために必要な構成要素(人、モノ、金)が集まり、情報やモノ、エネルギー(人の意識)などの流れでつなぎ、相互に影響を与え合い顧客とともに成長し、効率的に進化していく機能を持つ集合体」と言い換えれるかもしれません。
目的を持つモノはすべてシステムということなんでしょう。
次に驚いた言葉が、
『だれもが一つのシステムであり、まただれもがいくつもののシステムの要素となっている』
まるでとんちみたいですが、例えば、自分という人間が産まれてきた役割があり、それを果たすための目的があり、その目的に向かって生きていくためには、心臓や各臓器、血管、骨など体を構成する要素や心を構成する要素があり、生きるための一つのシステムを形成している。そのシステムを持つ自分が社会のなかの一つの会社というシステムの要素(一員)となっているという意味で、その他さまざまシステムに参加し要素となっており、すべてが互いに影響を及ぼし与え合い、そのなかでそれぞれがらせん状に進化していくと考えられるのでしょう。
システムの構成要素は、心臓や骨といった物理的なものもありますし、熱意や誠実さ、動機づけなど目に見えないものもあるということですね。
これまでと違い、世の中が、複雑になり情報が高度になってくると、人の勘と経験だけでは追いついていかないように思えます。
中小、小規模事業所の社長さんもこれからの複雑な時代には、自分一人が頑張ってなんとかするのではなく、目的を明確にし、構成要素を効率的につなぎ、流れ動いていくことを設計する力が求められているのではないでしょうか。
顧客の進化というシステムに参加している役割を自覚し、受けた仕事を遂行し、次の人に渡し、会社全体の目的に貢献していくことが大事だと思います。