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システムに携わるきっかけ - 経営の黒字化に向けた業務受託 (株)ちえじん

一人ひとりが役割を発見し、
持って生まれた能力に気づいて、楽しく働き、楽しく生きよう

2023.03.21 システム

システムに携わるきっかけ

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人(想い)との出会い

私たちは、Microsoft Access(マイクロソフト アクセス)のデータベースソフトウエアの開発をさせていただいおります。そのきっかけを書かせてもらいます。2014年ダイキンさん主催の気づいてわかるセミナーで、30年以上にわたって地域密着の工務店経営をされている社長さんと出会いました。その方は、「大工を残したい、そのためには、大工が活躍できる地域に根を張る工務店がかかせない。また、その工務店が生き残り続けるには、安定した経営が必要なんだ」と言われました。安定といっても、今のまま変わらないことではなく、逆に、データをもとに根拠をもってシナリオを描きながら変えていく、変化し続けることが安定した経営だと教えてくれました。社長さんは、安定した経営を追い続けるなか、顧客管理ソフト、見積作成ソフト、Microsoftのエクセル、販売管理アクセスを使って、受付から完工、支払いまでの流れを管理し、必要な指標を出すようになり、自分のやってきたことをみんなに使ってもらいたいと思っている、そのためには、バラバラにやっていることを一本化にしたシステムが必要なんだと言われました。それをお聞きし、なんとかしたいという想いが湧いてきました。とはいうものの、私自身はシステムとはまったく無縁でしたが、幸いなことに当時の仲間が、一部上場会社のシステムをアクセスで開発保守をしていたため、力をお借りして、工務店の社長さんたちと開発をスタートしはじめました。ところがなかなかうまくいかず、みなさんにご迷惑ばかりをかけてしまい、わたしたちも疲弊しきっていました。

噓はつけない、一からのやり直し

この行き詰った状態をなんとかするには、わたし自身がマイクロソフト アクセスをわかることだと思い、本屋さんの棚に並ぶAccessの参考書はほとんど読みあさり、YouTube動画を見ながら練習を繰り返しましたが、理解が進みませんでした。ただ、人によっていろいろな設計、開発方法があることだけわかりました。そんななか、2018年10月にあるプログラマーさんと出会い、一からアクセスのことを習いはじめました。「アクセスをやりだした人の99%が挫折しているのが実態」だという厳しい現実まで知りました。しかし、後には引けず、やるしかありませんので、まさに、やるか、するか! がむしゃらにやりました。これまで50年以上生きてきたなかで、一番勉強したんじゃないかと思います。当時のソフトについて相談してみると、はじめからやり直したほうがいいという話でした。一般的なシステム会社の相場でいうと、やり直し費用は、数百万円、場合によっては一千万円以上かかると知りました。工務店業界以外のシステムもやりはじめていましたから、とんでもないやり直しになります。このままやり過ごすのか、すべてをやり直してはじめから開発をするのかの選択を迫られました。知ってしまった以上、噓はつけませんから一からやり直すことを選びました。どうなるかはわかりませんが、もう、それしかありません。

システム開発の相場料金も知りました。一般のシステム会社さんは、プログラマー(プログラミングする人)、システムエンジニア(設計、要件定義、仕様をつくる人)、営業(お客さんと折衝や検証をする人)の3名1チームで見積を出すとのこと。日当は一人当たり3万円で、20日かかるとしたら、3人×3万×20日で180万円。加えて、会社の利益、交通費などの諸経費が足される。別に維持メンテナンス費用として、開発費の約10 %が年間に必要になる。なるほどこれでは、小さな会社や個人事業ではシステムはつくれません、パッケージソフトの汎用版が広く使われているのがよくわかりました。大企業にとっては、支払える金額かもしれませんが、中小、個人事業さんには、不可能な金額。しかも、システムの知識がない小さな会社さんが、システム会社と上手くいかず、せっかく作ったものの使わなくなったケースが多いとも聞きます。私の経験から、昭和、平成時代を活躍してきた中小、個人事業主さんは、多くが勘と経験とハッタリでやられてきましたから、行き詰ります。これからは、想い(理念)とデータを根拠にやっていかないとダメだぁと考えていましたから、システムの高額な価格もなんとかしないといけないと思いました。

少し、脱線してしまいました。やり直し作業の話に戻ります。とにかく、言葉にできないほど、とんでもなく辛く、大変なものでした。なんとか、2019年9月3日、30年間やってこられた地域密着工務店さんの構造が使えるようなところまでこぎ着け、経営の舵取りに必要な各種指標が出せるようになりました。2014年7月29日から開発をはじめてから、なんと5年と35日の歳月がかかってしまいました。自社の知的構造資産を提供していただいた社長さんご夫婦からは、「うちの会社もようやく落ち着いてきた。このソフトがあれば、自分たちが30年かかってやってきたことが、7年、いや5年でできるようになる、各地で根を張ってがんばる工務店さんに、根拠のある経営をやってほしい。システムから出てくる共通のフォーマット(各種の指標)を地域密着工務店の仲間と共有し、アドバイスをし合うことで、変化を恐れず、進化し続け、独自化で生き残り続けることができる」と話していただき、人のために自分たちのやってきたことをオープンにして(FCなどのビジネスにすることなく)、役立ててもらい、お互い成長していこうという姿勢にあらためて感銘を受けました。

数値、データは何のためにあるんだろう?!

なぜ、私たちが、データベースソフト アクセスの力を授かったのか?!。創業以来、販売促進から広告宣伝を仕事にしてきた会社が、数字や数値化のデータベースに関わるようになった意味を考え続けています。これからの時代は、一人ひとりが「ほんとうの自分とは何か?」を問い続け、眠っている可能性を開花させて自分をカタチづくりながら、自らでその問いに答え、本来の自己を知っていくという生き方が求められるんだなぁと感じています。まっとうな商売、ビジネスの場では、お客さまやいろいろな出来事と出合うことで、感謝や感激、感動があったり、困っている人がいたら何とかしてあげたいという愛念が引き出されたり、仕事に志や使命感を持つようになります。その”想い”は、商品の開発や、サービスを提供する力の源になり、お客さまに喜んでいただけ、自分の喜びとして返ってきます。数字は、想い、意識、行動の結果として、現実世界の「再現写真」のなかに描き出されます。数字が正しく描写されるから、現実世界の細部を注意深く観測することができ、はたして、望ましい“あり方”を反映した中身なのか、軌道修正するとしたら、何を改善すればいいのかに気づくことができ、まわりからアドバイスをもらえ、動くことができます。目標数字と実績数字。目標数字をノルマと捉えるのではく、改善を繰り返すことで、一人ひとりが成長し、会社組織の成長となり、実績数字として描かれるわけですから、数字を観測できる環境づくりが大事になります。まっとうな商売、ビジネスの営業利益とは、①人が成長している証 ②自然からのご褒美 ③もっと社会に役立つようにと会社組織が続くための源泉 と言われます。時代の変化のなかで、広告宣伝で伝えることも変わってきています。これからは、志、使命感を持つ人が集まる会社組織の“あり方”を伝えることが増えていくように感じています。その結果、成果として数字が、“あり方”を反映されているのかを振り返り、成長していく。そう考えると、私たちが、“想いを伝える広告宣伝”と“振り返るための数字が出てくるシステム”を与えられている意味がつながるような気がしています。これからもいただいたご縁に感謝し、中小の会社さま、個人事業主のみなさまへ、実務的なサポートで因縁果報の下支えをおこない貢献していきます。

ちえじん 星川真一郎

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