理念や志は、最初に聞かない

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── 工務店経営で「言葉が軽くなる理由」
理念や志が大事だと分かっているのに、
「それを言葉にしてください」と言われると、なぜか苦しくなる。
そんな感覚を持つ工務店社長のためのページです。
理念や志は大事だと、みんな分かっている
今の時代、
- 理念経営
- ビジョン
- パーパス
こうした言葉を、見ない日はありません。
工務店の社長さんも、
「理念は大事だ」と、頭では分かっています。
それでも、こんな声をよく聞きます。
- 何を言えばいいのか分からない
- 立派な言葉になってしまう
- 本音じゃない気がする
「理念を教えてください」と言われて、止まる理由
いざ聞かれると、言葉が止まる。
それは、
- 考えていないから
- 意識が低いから
ではありません。
出てこないのが、普通です。
なぜなら、理念や志は
考えてつくる言葉ではないからです。
いきなり理念を聞くと、何が起きるのか
多くの場面で、こんな流れが起きます。
理念を最初に聞いたときに起きやすいこと
| 起きること | 結果 |
|---|---|
| 正解を探す | どこかで聞いた言葉になる |
| 立派に言おうとする | 自分の実感とズレる |
| 評価を気にする | 言葉が弱くなる |
こうして出てきた理念は、
嘘ではないけれど、力を持ちません。
エネルギーがあるのは、きれいな言葉ではない
ちえじんが最初に向き合うのは、
- 違和感
- 憤り
- もう嫌だ、という感覚
です。
- 「こんな仕事はしたくない」
- 「人が疲弊するのを見るのがつらい」
- 「誤魔化すやり方は、もう限界だ」
こうした言葉は、荒くて、整っていません。
でも、確かなエネルギーがあります。
志は「探すもの」ではなく「残るもの」
違和感を言葉にし、
なぜそう感じたのかを整理していくと、
最後に、ひとつだけ残るものがあります。
- どうしても守りたかったこと
- どうしても譲れなかったこと
- どうしてもやりたいこと
それが、
その人の志や使命
です。
志は、
前向きに掲げる前に、
一度、虚無を通過します。
だから、ちえじんは理念を最初に聞きません
ちえじんが、
最初に「理念は何ですか?」と聞かないのは、
- 遠回りをしたいから
- もったいぶっているから
ではありません。
本当に使える言葉を、軽くしたくないからです。
志が立ち上がると、言葉が変わる
志が立ち上がると、
- 説明しなくても伝わる
- 無理に売らなくても届く
- 同じ方向を見る人が集まる
そんな変化が起き始めます。
ここで初めて、
「伝える」ことが意味を持ちます。
言葉は、あとから整えればいい
最初から、
整った理念である必要はありません。
- 荒くていい
- 途中で変わってもいい
大事なのは、
自分の内側から出てきた言葉かどうか
それだけです。
理念が出てこないのは、
あなたに想いがないからではありません。
その前に整理すべき「違和感」が残っているからです。
次は、違和感の正体を整理していきます
理念や志は、
ゴールに近い言葉です。
その前に、
なぜ、そんな違和感が生まれたのか
ここを整理する必要があります。
そのまえに、全体をみてからのお考えの方は、
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