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世界は「関係」で、できている。~美しくも過激な量子論~ - 経営の黒字化に向けた業務受託 (株)ちえじん

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2023.03.21 書棚

世界は「関係」で、できている。~美しくも過激な量子論~

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世界は「関係」で、できている。~美しくも過激な量子論~ カルロ・ロヴェッリ著
2021年10月30日発行

●引用&備忘メモ

理論物理学者におけるわたしの研究目標は、空間と時間の量子的性質を理解すること、すなわち量子論とアインシュタインの発見を結合させることにある。そのために気づいてみればいつも量子のことを考えていた。この本にはわたしの到達点が示されている。ほかの意見を無視こそしていないが、その扱いがひどく偏っており、自分がもっとも有効だと考える観点、もっとも興味深い道が拓けると思う観点、すなわち量子論の「関係を基盤とする(リレーショナルな)」解釈を中心に据えている。

わたしたちは、自分たちがこの世界を理解するうえで堅牢かつ不可侵として大切にしてきたものを手放すしかなくなる。現実が、自分たちが思い描いていたものとは根本的に異なっている可能性を受入れて、底知れぬ闇に沈むことを恐れずに、その深淵をのぞき込むことが求められるのだ。P.13引用

(ナーガールジュナ(龍樹菩薩)は、仏教の空を体系化した2~3世紀の人)

ナーガールジュナがわたしたちに示している視点の助けがあれば、量子の世界のことも少しだけ考えやすくなるはずだ。
何ものもそれ自体では存在しないとすると、あらゆるものは別の何かに依存する形で、別の何かとの関係においてのみ存在することになる。ナーガールジュナは、独立した存在があり得ないということを「空」suññatā という専門用語で表している。事物は、自立的な存在でないという意味で「空」なのだ。事物はほかのもののおかげで、ほかのものの働きとして。ほかのものとの関係で、ほかのものの視点から、存在する。P.152引用

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